あごの不調は体幹の筋力不足も一因


姿勢と噛み合わせも関係が深く、どういう姿勢で食事をしているかで噛みやすい歯は決まってしまいます
すると、特定の歯に力がかかった状態で噛むようになり、原因不明の歯の不調を引き起こすのです
あるていど筋力をつけ姿勢のくせを直すだけで、噛み合わせのバランスがよくなり、症状が消えることも少なくありません
また、あごの不調は体を支える体幹の筋肉のバランスが悪くても起きやすくなります
体幹の筋肉には、脊柱起立筋などのアウターマッスルと、多裂筋などのインナーマッスルがあり、両者はバランスをとり合って体をまっすぐに支える働きをします
習慣的に行っている運動の中に、ぜひ体幹を鍛えるトレーニングも入れてください
四つんばいになり、手足をあげるエクササイズは、アウターマッスルとインナーマッスルを同時に鍛えます
いずれにしても、血行をよくする、姿勢を正すだけで痛みはかなり軽減されます
私の知人には、万歩計をつけて歩くようになったら、症状がすっかり治ってしまった人もいます
痛みを自覚したら
しばらくは噛みごたえのある食べ物は避け、歩く習慣をつけてください
最低1日7000歩以上
さらに、「歯を守る健康体操」を実践
すると、lヵ月ほどで治ります
こうした生活習慣は予防的な効果もあります
ふだんから取り入れてもいいでしょう

[歯やあごの不調を招く原因チェックリスト]
□休みの日は長く寝ているのが好き
□食べることが好きで満腹になるまで食べないと気が済まない
ロスルメやフランスパンなど歯ごたえのある食べ物が好き
ロスイーツに目がない
□女性の場合、いつもヒールの高い靴を履いている
□普段から歩くのが嫌い
□首をボキボキ鳴らすクセがある
□高い枕で寝ている
□電車やバスで座ると居眠りをする
□よく長電話をする
□座っているとき、足を組んでいることが多い
□立っているとすぐに何かに寄りかかつたり、座りたくなったりする
□歩くとき、ついだらだら歩いてしまう
□寝転がって読書したり、テレビを見ていることが多い
ロストレスを感じると歯を噛みしめてしまう
□体重の変動が大きい
□鼻ではなく口で呼吸しがち
腹式呼吸ではなく、胸で浅い呼吸をしている

当てはまる項目が一つでもあると、有害で、多いほどリスクが増大します。チェックがついた項日は改善するよう心がけましょう。