第二の歯の病気がある

酸蝕は、「トゥースウェア」を引き起こす典型的な原因です
これまで歯を失う二人原因は虫歯と歯周病と考えられてきましたが、歯のエナメル質が溶けたりすり減ったりすることで歯の健康を損なっていくケースが見られるようになり、第二の歯科疾患として注目されるようになってきました
「トゥースウェア(tooth wearごのウェアは、英語で「(長期間の使用などによって)浸食する、摩減する」という意味です
歯のエナメル質がすり減ったり溶けたりすることによって歯の健康が損なわれるのです
その原因は大きく分けて三つ
先に説明した「酸蝕」のほか、「摩耗」「咬耗」があります
摩耗は、歯磨きのときにできるすり減りです
力を入れすぎたブラッシングや粒子の荒い研磨剤のせいで、歯の表面や歯ぐき部が傷つくことで起こります
咬耗は、ストレスによる噛みじめや歯ぎしりなど、歯と歯の接触によってできるすり減りです
奥歯などの噛み合わせに影響してきます
つまり「健康志向による食習慣」「歯磨きのし過ぎ」「ストレス」など以前の日本ではあまり考えられなかったことが原因となって増えている、まさに現代病といえるのです
虫歯による脱灰は1本単位ですが、トゥースウェアの場合、連続した複数本が一度にダメージを受けるのが特徴です
放っておくと、 一度に歯を失ってしまう危険もあります
予防のためには、生活習慣の見直しと、フッ素塗布などで歯のエナメル質を強化するケアが必要です