歯を守る生活習慣2

時間をつくる虫歯予防を考えるなら、脱灰の時間をできるだけ作らず、再石灰化の時間はまとめて長く取ることが大切ですアメや甘いジュースなどをちょこちょこ食べ飲みしていると、そのつど回の中が酸性に食べ終われば唾液が徐々に中性に戻そうとはするのです…

第二の歯の病気がある

酸蝕は、「トゥースウェア」を引き起こす典型的な原因ですこれまで歯を失う二人原因は虫歯と歯周病と考えられてきましたが、歯のエナメル質が溶けたりすり減ったりすることで歯の健康を損なっていくケースが見られるようになり、第二の歯科疾患として注目さ…

歯を守る生活習慣1

おやつは食後にすぐ食べる砂糖など甘いものが虫歯の直接の原因になるわけではなく、水やノンシュガーのお茶以外のものを口にすると口の中が酸性に傾いて脱灰が始まるとお話ししました三度の食事はやめることができませんが、それ以外に日に何回もお砂糖やミ…

家庭でできる「徹底的な歯磨き法」

最近はクリニックで行うオフィスホワイトニングや、患者さん自身が薬剤を入れたマウスピースを装着して行うホームホワイトニングがずいぶん認知されてきましたオフィスホワイトニングは短時間で自くなりますが、治療音あ幅が大きく、どのタイプを選ぶか迷う…

唾液や歯肉の質を高める食事

「歯にはカルシウムがいい」と、ふた言目には言われていた時代がありました骨を作るという意味では、カルシウムは基本中の基本それは間違いではありませんが、最近はさらに進歩してコラーゲンの大切さが広く認知され始めています特に歯肉炎や歯周病の兆候が…

歯の冷え性を治そう

冷え性は指先や足先だけの話ではありません冷えがつらい人は、歯もいわゆる冷え性になっている可能性があります歯そのものが冷えている、というわけではありませんが、歯の周囲の毛細血管の血流が悪くなっているのです心臓は全身に血液を送るポンプの役割を…

動脈の流れを良くして歯を健康に

私は以前から、歯の健康のカギを握るのは実は動脈血であり、それを分配している微小循環をよくすることがポイントではないかと考えていました医師と会話しているときに、高田先生から「治癒に必要なのは動脈血です」とうかがったことがきっかけでした高田先…

体を温めて免疫カアップを

前にも書きましたが、過労でダウンした2005年のお正月明け実はその前の年の12月から、過度の冷えを感じていました朝起きてすぐの体温は大抵「35度4分」明らかに低体温でした低体温ということは、血流の悪さを物語っています自律神経のバランスも崩れますし、…

アルコール入りの洗口液は使いすぎに注意

歯磨きしにくいランチタイムの後や、ちょっとした気分転換に洗口液を使うと、口の中がさっぱりしますねそれ自体は悪くないのですが、洗口液はアルコールフリーのものを選ぶのがポイントですアルコールは回の中の水分を吸収してしまうため、アルコール入りの…

歯科治療はMI治療が主流に

ひと昔前は、虫歯は削って治療するのが一般的でしたあのキュイーンという歯を削る音で歯医者ギライになったという話はよく聞きますしかしいまはMI治療T主一マル・インターベンション)というコンセプトが主流ですMI治療とは、直訳すれば〃最小限の侵襲〃、つ…

「インプラントは怖い」の誤解

噛めない、噛まないことが、健康に悪い影響があることはすでにお話ししましたが、それでも「歯が1本くらい抜けてもどうってことない」とか「まだ何とか噛めるうちは平気だ何本も抜けたら歯医者に行こう」などと甘く見ていませんか歯は歯列というまとまりで、…

入れ歯の進化形

日本でよく使われているのは、クラスプと呼ばれる金属バネのついた部分入れ歯です多くの場合、健康保険がきくので、それほど高額でない自己負担で作ることができます設計範囲や適応が広いことがメリットですが、金属の金具に違和感がある、審美的に好ましく…

歯を美しくする「ティーストリートメント」

美しい髪のためにヘアトリートメントをするのは女性なら常識実は、歯もトリートメントをすると美しいツルツルの状態が蘇ります「もちろん男性にもおすすめです「ティーストリートメント」とは、歯科衛生士が行うオーラルケア(口腔のお手入れ)ですヘアトリー…

日本に欲しい高濃度のフッ素入り歯磨き剤

フッ素ですが、世界には、フッ素が添加された水道水を利用できたり、フッ素入りの塩やミルクなどが市販されている国がありますまた多くの国で、フッ素錠剤というフッ素入りの錠剤が認可されており、小児科医や小児歯科医が虫歯のリスクの高い子どもに処方し…

「カリエスリスクテスト」を受けよう

1日の歯磨き回数は、平均してフィンランド人より日本人のほうが多いというデータがありますしかし、実際に虫歯が多いのは日本人回腔ケアのエキスパートたちによる指導や定期的なメンテナンスを受けているフィンランド人と受けていない日本人の差でもあるので…

良い歯医者の選び方1

公開されている情報から講演会などに行くと、決まって質問されるのが、「どうやっていい歯医者さんを見分ければいいか」です歯が痛くなっても、かかりつけ医がいなければどこに通おうか迷ううち、症状が進行してしまいますまた、転居したばかりのときなど、…

歯科ドックとは

人間ドックにはなじみがあっても、歯科ドックはまだそれほど認知されていないかもしれません人間ドックが病気の予防や早期発見を目的とした総合健康診断であるのと同様、歯科ドックも、生涯自分の歯を残すための「回の中の総合健康診断」です歯科ドックはデ…

あごの不調は体幹の筋力不足も一因

姿勢と噛み合わせも関係が深く、どういう姿勢で食事をしているかで噛みやすい歯は決まってしまいますすると、特定の歯に力がかかった状態で噛むようになり、原因不明の歯の不調を引き起こすのですあるていど筋力をつけ姿勢のくせを直すだけで、噛み合わせの…

ストレスが原因で歯が痛くなる

先の姿勢のゆがみなどから来る歯の痛みとはまた別に、少し以前から、歯科医の間で話題になっている症状があります患者さんは歯の痛みを訴えるのですが、視診や触診、レントゲンなどの検査を繰り返しても虫歯や顎関節症などの異常は見つかりません治療、抜歯…

フッ素入リデンタルアイテムで歯を強化

歯磨きの仕上げには、フッ素の入ったジェルや洗口液を使い、歯を強化しますフッ素塗布は歯科クリニックや保健所などでも行う施術ですが、家庭で使うものとして歯科で販売しているジェルタイプの歯磨き剤もあります研磨剤を含んでいないフッ素ジェルです歯磨…

歯が残っている人ほど、病気になりにくい

自分の歯が残っていて食べ物が咀噛できる「咀噛能力の高さ」が、いつまでも元気で長生きという「健康寿命」にとっていかに重要かをお話ししましたそれと同時に、歯が健康な人は医療費も安くすむという報告があります全国のさまざまな自治体が行った調査では…

免疫力をアップし、がんも予防

歯が丈夫だとものがよく噛め、消化吸収にかかる胃腸の負担が減ります「私は胃腸は丈夫だから噛まなくてもいいや」と考えるのは間違い胃壁から分泌される胃液は強力な酸です食べ物が胃に入るとその胃液や消化酵素で分解していきますが、食べ物が細かく噛み砕…

若さを保ち代謝を活発にする唾液のパワー

よく噛むことは、内分泌系のアンチエイジングにもなります唾液はよく噛んで食べると分泌量は10倍になるといわれます唾液のほとんどは水分ですが、微量に含まれているさまざまなホルモンや酵素が重要な役割を果たします日本では1930年代から、唾液ホルモンの…

歯周病は歯肉や骨を破壊する病気

「歯を失う最大の原因である歯周病は、歯肉や歯槽骨、歯根膜などの歯を支える組織が冒される病気です」と日本歯科大学歯周病学教室の沼部幸博教授はいいます歯と歯肉の境目には、0・5~2皿程度の隙間が誰にでもありますこれを歯周ポケットといいますこの歯周…

歯間ブラシの使い方には注意が必要

歯間掃除アイテムには、歯間ブラシもあります歯問ブラシのほうがフロスより手軽に使えるのですが、そもそも歯間ブラシは、ブリツジなど歯が抜けたあとの被せ物の歯と人工歯の間の掃除や、歯周病が進行して、歯と歯のすき間が非常に大きくあいた場所や必要が…

歯周病患者の心筋梗塞・狭心症リスクは2倍以上

歯周病は、脳梗塞や冠動脈疾患(心筋梗塞や狭心症)、動脈硬化症などとの関連が注目されていて、歯周病患者の冠動脈疾患のリスクは、歯周病でない人に比べて2~3・6倍あるという研究結果があります歯周病を持った心疾患患者の血管内から歯周病菌が見つかつたと…

虫歯予防、歯周病予防のための「PMTC」

これまで見てきたように、虫歯や歯周病の発症はプラークの有無がひとっのポイントになります歯の表面や歯と歯肉との境目に付着したプラークは、やがてスクラムを組んでバイオフイルムを形成しますさらに唾液中のカルシウムやリン酸などを取り込み、より強力…

受け口は遺伝する

ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、ヨーロッパの名門ハプスブルク家は、受け回の家系として知られています上あごの骨より、下あごの骨の発育が過剰、あるいは過成長すると受け口になってしまいます肖像画を見ると確かに、カール5世やフェリペ4世な…

キシリトールが効く理由

なぜ、母親がキシリトールを摂取すると、子どものミュータンス菌の感染率が下がるのでしょうか。これは、妊娠中から生後9ヵ月になるまでに母親が摂ったキシリトールの効果で、母親の口の中のミュータンス菌が「不溶性グルカン」を産生しなくなり、プラークが…

フロスを活用して、完璧に汚れを落とす

いくら歯ブラシでていねいにブラッシングしても、歯と歯の間、歯と歯肉の境日にたまった歯垢までは落とせません歯ブラシだけで落とせるのは80%くらい歯間や歯肉の境目にたまっている20%の汚れ落としに活用してほしいのがフロスです「ブラッシング十フロツシ…