体を温めて免疫カアップを

前にも書きましたが、過労でダウンした2005年のお正月明け
実はその前の年の12月から、過度の冷えを感じていました
朝起きてすぐの体温は大抵「35度4分」
明らかに低体温でした
低体温ということは、血流の悪さを物語っています
自律神経のバランスも崩れますし、免疫力も落ちます
生まれてはじめて奥歯がぐらぐらするのを感じ、抜歯を覚悟していたほどです
体調不全で猛省した私は、仕事を減らし、体力増強を目標に低体温脱出のためにさまざまな健康法にチャレンジしました
まず、全身に定期的なお灸をしました
それまでは運動不足だったのですが筋力、とりわけ体幹の筋肉を鍛えるエクササイズを習慣にしました
慣れるまでは定期的に理学療法の先生に指導してもらいました
体熱は筋肉で発生するので、インナーマッスルが丈夫になると体温も上昇します
身体の中から温めるために活躍したのが黒砂糖としょうがを煮出したしょうが茶やしょうが紅茶でした
しょうが茶は、黒砂糖とたっぷりのしょうがの薄切りを弱火で30分ほど煮だした素朴な中国茶です
食事中に飲むだけで体がぽかぽかしてきます
しょうが紅茶は、好みの紅茶にしょうがの絞り汁をたっぷり入れていただきます
これを毎朝の習慣にしました
もう一つ、大切な習慣として、常にポットを持ち歩きお湯を飲んでいました
車の中、電車の中、会議中、ひと口お湯を飲むだけではっとして体も温まるのです
内側から温めるだけでなく、冷えを寄せ付けないことも大切
私は一年を通して夏でもピーチ
ジョンのHARAマキパンツ(股上の部分がおへその上まで来る毛糸のパンツ)や、ワコールのスゴ衣シリーズ(薄手の保温機能に優れた下着)を愛用しています
低体温から脱出したら、先のぐらぐらしていた歯は元通りに回復し、歯科医である私自身、冷えが歯の健康や全身の健康と深く結びついていることを実感しました
また体をよくあたためる入浴法も毎日実践
夏でも、湯たんぽを活用したり、足先とお腹に使い捨てカイロを1日貼って熱を外から与え続けました
2年ほどこのような生活を続けたところ、朝の体温が36・7度にまで上昇したのです
年齢を重ねているにもかかわらず、年ごとに体調がよくなり、体力がついてくることを実感し、体を温めることや栄養、運動といった毎日の生活習慣が健康をつくるのだと今さらながら感じています
歯の健康はもとより全身の免疫力増強のためにも、からだを冷やさない生活のための参考にしてみてください