フッ素入リデンタルアイテムで歯を強化

歯磨きの仕上げには、フッ素の入ったジェルや洗口液を使い、歯を強化します
フッ素塗布は歯科クリニックや保健所などでも行う施術ですが、家庭で使うものとして歯科で販売しているジェルタイプの歯磨き剤もあります
研磨剤を含んでいないフッ素ジェルです
歯磨きの後、朝と晩適量を2回歯に塗ると、フッ素イオンが歯にしみこんで虫歯菌に強い歯を作ってくれます
フッ素ジェルにはキシリトールも入っているので、ミュータンス菌を減らすキシリトールの効果も期待できます
しかし中には「効果はわかっていてもジェルをいちいち塗るのは面倒」となかなか習慣として根づかない患者さんもいます
ところが最近になって歯科用になりますが、ライオン歯科材からフッ素入りの洗口液が発売されました
「フッ化ナトリウム洗口液0.1%〈ライオンとというフツ化ナトリウム洗口液です
この製品は従来の粉末を水で溶いて自分でフッ素溶液をつくるのと違い、初めから濃度が450ppm(lppmは0・0001%)のフッ素溶液に調製されていてフツ素ジエルに比べて格段に使い勝手がよいので、いままでジェルを敬遠していた人はぜひ使ってみてください
1日1回、未就学児で5m、小学生以上で7~‐0回ずつ使う洗口液で、就寝前にブクブクとうがいします
あくまでも溶液を歯にゆきわたらせるブクブクうがいとし、のどを洗うガラガラうがいをしないように充分注意してください
液が回全体に広がって歯の隙間にも入り込むよう、30秒間、液を目の中のあちこちにまわしながらブクブクしますo子どもの場合は、誤って飲み込まないよう下向き加減で行います
洗口後は水ですすがないこと
洗回後30分間は飲食やうがいは避けてください
この製品のフッ素の含有量は450ppm
歯磨き粉には薬事法ぎりぎりのフッ素950ppmまで配合されているものもあるとはいえ、洗口液としては充分高濃度です
この洗口液のメリットは、使い方が簡単であることに加え、使用回数が1日1回と少なくて済む点です
1週間に5回使えれば効果があるといわれています.平日の月~金まで使い、上日はお体みできる計算になりますので、ジェルが朝晩2回だったのに比べるとぐんと手軽ですcジェルが3ヵ月に1本程度しか消費しないのに対し、洗口液は、小学生以上ではlヵ月に1本程度使い終わってしまいます
1本当たりの値段も洗口液のほうが高いので、虫歯リスクの高い人や歯列矯正中でリスクが高い時期に限定して使用する方法もおすすめしています
その他、洗口液で注意してほしいのは誤飲です
子どもは誤飲してしまうと嘔吐や腹痛、下痢などフッ素の急性中毒が起きやすいので、歯科医師の指導のもと、大人の監督下で使用してください
フッ素の急性中毒量は、体重1聰あたり2Щ(ミリグラム)とされています
万が一、子どもがうがい中に誤って飲み込んでしまった場合は、牛乳やヨーグルト、カルシウム剤などをすぐに飲み込ませてください
すると体内でフッ化カルシウムになって便として排泄されてしまいます
少量でしたらそれほど心配はありませんが、フッ素は大量に飲み込むと危険です
目を離した隙に子どもが1本飲んでしまったなどということがないよう、扱いには充分注意してください