免疫力をアップし、がんも予防

歯が丈夫だとものがよく噛め、消化吸収にかかる胃腸の負担が減ります
「私は胃腸は丈夫だから噛まなくてもいいや」と考えるのは間違い
胃壁から分泌される胃液は強力な酸です
食べ物が胃に入るとその胃液や消化酵素で分解していきますが、食べ物が細かく噛み砕かれていれば、胃壁が消化のための酸を浴びる時間が短くて済みます
また、日本人の小腸の長さは6、7メートルありますが、その腸には無数のひだがあります
腸壁やひだをならすと、その表面積はテニスコートー面分ほどの大きさになると言われ、そこにはびっしりと免疫機能を備えた細胞が詰まっています
それを腸管免疫と言い、体にとって有害な病原菌や化学物質を排除するのですが、消化吸収の負担がかかるほどに腸管免疫はダメージを受け、機能が弱まります
腸は体の中でもっとも大きな免疫器官ですから、全身の健康にも関わってきます
そのように、噛むことをおろそかにすると免疫力に影響が出て、がん細胞の抑制もうまく効かなくなります